ペットホテルやペットシッター、ブリーダーの皆様。お預かりしたペットのご飯を準備する際、飼い主様から預かったお薬を「いつものように」食事に混ぜたり、口から飲ませたりしていませんか?
「昔から普通にやっているサービスだから」
「飼い主様から頼まれたことだから」
そう思って良かれと対応しているその行為、実は法律違反(獣医師法および愛玩動物看護師法違反)になる可能性が極めて高いのをご存知でしょうか。
今回は、見落とされがちな、2022年の法改正以降、特に厳しくなった「ペット事業者による投薬行為」の真実と、今すぐ見直すべきWebサイトの表記リスクについて解説します。
1. 「ご飯に混ぜるだけ」でも、無資格者の投薬は一発アウト!
結論から言うと、獣医師、または国家資格を持つ「愛玩動物看護師」の資格がないスタッフがペットに薬を投与することは、法律で禁止されています。
「うちは口に直接飲ませるような無理な投薬はせず、ご飯に混ぜて与えているだけだから大丈夫」と思われがちですが、農林水産省や各保健所の見解は一貫しています。
-
たとえ飼い主様が「ご飯にお薬を混ぜて持参したもの」であっても、無資格者がそれをペットに与える行為は「投薬(診療の補助)」とみなされ、一切禁止です。
-
「無料(サービス)」で行っていたとしても、業として行う以上は例外なく違法となります。
つまり、資格を持たない一般的なトリマーやホテルスタッフ、シッターが薬の入った食事を提供した時点で、お店は法的なリスクを背負うことになります。
2. 【重要】今すぐ自社のホームページを確認してください!
ここで今すぐ確認していただきたいのが、皆様のサロンやホテルの「Webサイトやチラシのサービス表記」です。
サイト内の料金表やサービス内容、よくある質問(FAQ)のページに、以下のような文言が残っていませんか?
❌ 「持参されたお薬の投与も、食事に混ぜるなどして対応可能です(無料)」
❌ 「シニア犬のお薬、サプリメントの服用もお任せください」
過去に作ったホームページの記載がそのままになっているケースが非常に多く見られます。
これらは現在、「法律違反の行為を公然とサービスとして謳っている状態(違法広告リスク)」となり、行政指導の対象になるだけでなく、前回の記事でお伝えしたような「AIクレーマー」に「このお店、無資格で投薬やってますよ」と格好の突っ込みどころ(証拠)を与えてしまう原因になります。
3. 将来的に「デンタルケア」や「耳掃除」もできなくなる時代がくる?
ペット業界を取り巻く法律やルールは、近年急速にアップデートされています。
現時点では、日常のお手入れの範囲として認められている「デンタルケア(歯石除去など)」や「ディープな耳掃除」なども、今後は「動物看護師や獣医師の有資格者でなければ対応できない医療類似行為」として、より厳格に線引きされる時代が近い将来やってくる可能性が十分にあります。
「今まではこれで通っていたから」というアナログな経験則だけで経営を続けていると、ある日突然、法改正の波に飲まれて足元をすくわれることになりかねません。
常に最新情報のアップデートを!困った時は協会へ
現代のペット事業者にとって、「最新の正しい法律・知識にアップデートし続けること」、そして「自社のWebサイトや規約の表記を時代に合わせて適正化すること」は、お店とスタッフを守るための絶対条件です。
-
自社のWebサイトに違法と捉えられる表現がないか不安
-
飼い主様からの「薬を飲ませて」に、角を立てずにどう断ればいいか分からない
-
最新の法改正情報をいち早くキャッチしたい
そうしたお悩みをお持ちの事業者の皆様、ぜひ日本ペット事業者支援協会を頼ってください。
当協会では、目まぐるしく変わるペット業界の法律やリスクマネジメントの最新情報を常に会員の皆様へ共有し、規約の見直しからトラブルの初動対応までを総合的にバックアップしています。
「知らなかった」では済まされない時代だからこそ、正しい防衛の盾を手に入れて、安心できるクリーンな店舗経営を目指していきましょう!
