梅雨時期の愛犬・愛猫の体調管理/湿度と温度に気を配りましょう
ジメジメとした梅雨は、私たち人間だけでなく、大切な愛犬や愛猫の免疫力も低下させやすい季節です。特に、普段から食物不耐性が見られる子は、より一層体調を崩しやすくなります。
犬猫に最適な温度、湿度とは?
梅雨の時期は、室内の温度管理と湿度対策が重要になります。
犬や猫にとって一般的に快適な温度湿度の目安は?
室温は20~25℃
湿度は50~60%
が目安とされています。高すぎる湿度や温度は、皮膚トラブルや消化器系の不調を引き起こす可能性があります。

ペットサロン、ペットホテルでの温度、とくに湿度管理は、日ごと時間により変化があるため、同じ場所にずっと居るスタッフさまでは意外と適切な状況に気付きにくいものです。
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(10時頃):
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夜間に外の気温が下がり、湿度が上昇している影響を受けやすい時間帯です。
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朝食の準備などで水蒸気が発生することもあります。
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エアコンの除湿機能や換気扇などで調整しないと、60%を超えることもあります。
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昼(14時頃):
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外の気温が最も高くなり、相対湿度は低くなる傾向にありますが、室内ではエアコンを使用している場合、除湿されることでさらに湿度が下がることもあります。
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一方で、換気をせずにいると、室内の水蒸気がこもり、外が高湿であれば湿度が高く感じられることもあります。
- シャンプーなどの水蒸気が発生しやすく、室内の湿度が上がりやすい時間帯でもあります。
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夕方(17時頃):
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気温が下がり始めることで、外の相対湿度が上昇傾向に転じます。
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快適な環境は、愛犬・愛猫の安心のために
お店に入った瞬間、「あれ?この温度や湿度、大丈夫かな?」と感じることはありませんか?それは、オーナー様や管理者様だからこそ気づける大切なサインです。
私たちが飲食店で「冷房が効きすぎているな」「窓際が暑いな」と敏感に感じるように、ペットサロンやペットホテルでも、お客様の愛犬・愛猫たちが心地よく過ごせているかどうかの見極めが重要です。
しかし、店舗で懸命にお世話をしてくれているスタッフは、自身の体温上昇や汗などで感覚が鈍りがちです。また、短時間立ち寄る飼い主様も、愛犬・愛猫の様子まで細かく気づきにくい場合があります。お客様からエアコンの調整を求められたり、ブラインドを操作されたりする飲食店とは異なり、言葉を話せない犬猫たちの状態は、スタッフや飼い主様には伝わりにくいものです。
オーナー・管理者様による定期的なチェックを
だからこそ、オーナー様や管理者様の定期的な室温・湿度チェックが不可欠です。お客様の大切な愛犬・愛猫が、常に快適で安心できる空間で過ごせるよう、積極的に環境管理を心がけましょう。
具体的な対策としては、以下の点が挙げられます。
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定期的な室温・湿度チェックのルーティン化: 毎日決まった時間に、複数箇所でチェックする習慣をつけましょう。
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温湿度計の設置: お客様やスタッフの目につきやすい場所に設置し、意識を高めます。
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エアコンや換気の適切な利用: 外気温や湿度に合わせて、こまめに調整しましょう。特に夏場の高湿な時期は、除湿機能の活用が重要です。
快適な環境を提供することは、お客様への信頼に繋がり、愛犬・愛猫たちがストレスなく過ごせる場所を作る第一歩です。