ペットショップの店頭でよくある質問「ドッグフードって洗ってもいいの?」
なぜ「洗う」のが気になるの?
お客様がドッグフードのベタつきを気にされるのは、主に以下の理由が考えられます。
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見た目の問題: ベタついていると、衛生的ではないと感じる。
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触感の問題: 触った時の感触が気になる。
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フードの状態への疑問: フードが劣化しているのではないかと不安になる。
お客様は、少しでもペットに良いものを与えたいという一心で質問されています。まずは、その気持ちに共感し、丁寧に耳を傾けることが大切です。

ドッグフードを水で洗うことのデメリット
結論から言うと、基本的にドッグフードを水で洗うことはおすすめできません。その理由はいくつかあります。
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栄養素の損失: 特に水溶性のビタミンなど、フードの表面に付着している栄養素が洗い流されてしまう可能性があります。せっかくの栄養バランスが崩れてしまうのはもったいないですよね。
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カビや雑菌の繁殖: 洗った後にしっかりと乾燥させないと、残った水分がカビや雑菌の温床になってしまうことがあります。これは、ペットの健康に悪影響を及ぼす可能性があるので非常に危険です。
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風味の変化: 水で洗うことでフード本来の風味も失われ、ペットが食いつかなくなる可能性もあります。
お客様への具体的なアドバイスのヒント
では、お客様から「ベタつきが気になる」というご相談があった場合、どのようにアドバイスすれば良いでしょうか。
1. 保存方法を見直す提案
「フードは開封後、どのように保存されていますか?」と質問し、密閉容器に入れて湿気の少ない冷暗所に保管することを改めてお伝えしましょう。空気に触れる時間を減らすことで、酸化を防ぎ、ベタつきを軽減できます。専用のフードストッカーなどもおすすめできますね。
2. 購入サイズの検討を促す
大容量のフードは、消費に時間がかかり、開封後の品質劣化が進みやすい傾向があります。「もしよろしければ、少量パックもございますので、お試しになってみてはいかがでしょうか?」と提案することで、常に新鮮なフードを与えることの重要性を伝えることができます。
3. ウェットフードやフリーズドライの紹介
もしドライフードのベタつきが気になるのであれば、「ウェットフードは水分が多く、またドライフードとは異なる栄養素や風味を楽しめますので、ローテーションに加えてみるのも良いかもしれません」といった提案も有効です。最近では、水で戻して与えるタイプのフリーズドライフードなども人気があります。
大切なのはペットの健康と飼い主さんへの安心感
ドッグフードは、メーカーがペットの健康を考えて栄養バランスを計算して作られています。そのため、基本的には洗わずにそのまま与えるのが一番であることを、やさしく説明しましょう。
もし、ベタつき以外に食欲不振や下痢といった気になる症状が見られる場合は、フードの保存状態だけでなく、ペット自身の体調に問題がある可能性も示唆し、獣医さんへの相談を促すことも忘れてはいけません。
お客様一人ひとりの状況に寄り添った丁寧なアドバイスは、ペットショップへの信頼感を高めることに繋がります。ぜひ、今回の情報を活用して、飼い主さんとペットのより良い関係をサポートしてくださいね。
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